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設定資料2


 

■概要

「時のベル」は二人のライターの分担作業で本編が進むため、設定を煮詰めないと、構成が滅茶苦茶な事になってしまう。その為、詳細な設定が必要になることが多く、世界設定作成は必須事項なのだ。

 今作「世界は夜を超えていく」も色々あって作成された(色々あったのだ)

 

■月海町(つきみちょう)

 「世界は夜を超えていく」の舞台、千葉の房総半島にある小さな町。 海沿いの繁華街と、山沿いにある昔ながらの民家に分かれている。今回の物語で主要になるのは山沿いの「北月海」と呼ばれる地域。  小高い丘の上にある田舎町で、少し離れた場所から海を一望できる。海沿いに移り住んだり上京する若者も増えたことから、高齢者が多く実質的には過疎っている。  駅は存在せず、バスも数時間に一本しかない。そのためアクセスは非常に悪く自家用車がないと生活できないような地域。が、自転車でも四十分も走れば 繁華街に出られるため、子供が全くいない町ではない。  土地が安いため、あえてここに新居を建てる人も少なからずはいるようだ。

 

■北月海小学校(きたつきみしょうがっこう)

 月海町にある二つの小学校の内の一つ。築二十年のコンクリート構造三回階建て。  山沿いに建築されているため、通うには結構な坂道を登らなくていけない。 少子化により急激に生徒数が少なくなったため、海沿いの南月海小学校に登校区域が統合されることを機に、2016年三月をもって廃校となった。  建て直しからさほど月日が流れておらず現代風なモダンな作り。その為勿体ないという理由から売りに出されていた。

 

■346プロ月海合宿所(旧北月海小学校)

 346プロダクションが廃校になった「北月海小学校」を買い取り、合宿施設へと変貌させた姿。といっても、まだ施設そのものの大幅なリニューアルは行われていない為、色々と中途半端。2017年より使用開始が予定されている。「世界は夜を超えていく」での劇中では、まだ学校の名残が強く残っている状態。  中村プロデューサーの案により、ただの合宿所として改築するのではなく、学校の部分を色濃く残そうという方針が打ち立てられている。  PV作成などで学校を舞台にする場合、会社の自前で行えることも大きな強みなるという中村の案は、常務を含む346上層部でも賛成意見が多かったようだ。 凛と響子の二人が挑むのは、まさにそのPV第一弾の撮影。合宿所と撮影場を同時に兼ねるというテストベッドにもなっている。

・合宿場の施設について。

▼校舎1F

/職員室  撮影用に使うために見た目は職員室のままである。  PCが何台かあり会議室としても使用可能。

/理科室  撮影用に使う為に見た目は変わっていない。  薬品などは処分されているため、薬品はすべて空っぽである。

/家庭科室  撮影用に使う為に見た目は変わっていないが、実質的には食堂となってい る。家庭科準備室はほぼキッチンに改装されている為、4~5人で料理を作るスペースがある。コンロだけではなく、冷蔵庫や電子レンジ、オーブンなど基本設備はすべて整っている。

/保健室  撮影用に使う為に見た目は変わっていない。 アイドルがレッスン中に怪我があった時、実際に応急手当ができるよう本格的な医療設備になっている。

/普通教室1年生、3クラス /普通教室2年生、3クラス  簡易的なスタッフルーム。机や椅子などは必要最低限を残し処分済み。男性部屋2クラス、女性部屋2クラス、管理人室1クラス。実際にはベッドや簡易キッチンなどを入れた施設になる予定だが、現在は教室のまま。床に布団を直接敷いて寝るという、いわゆる雑魚寝部屋である。  なお1クラスのみ1Fの教室撮影用に残されている。

▼校舎2F

/美術室  撮影用に使う為に残してある。手付かず。

/音楽室  撮影用に使えるようにしつつも、ボーカルレッスン部屋として高価な機材が揃っている。見た目はただの音楽室のようだが、最重要施設といっても過言ではない。

/教材室  倉庫。いわゆる雑貨部屋。いらないものもいるものもごちゃ混ぜ。汚い。

/放送室

 学校内に放送を流すことのできる機器がある。が、追加された346の最新機器のせいで、実際にはここでレコーディングすら行えてしまうらしい。音楽室と共にもっとも改築された場所と言えよう。

 劇中では「町興しライブ」の音響コントロールはここから行った。なお23話までは鍵の開かない謎の部屋であったらしい。

/普通教室3年生、3クラス  撮影用に使う為にそのまま残っている。 /普通教室4年生、3クラス  アイドル部屋。  合宿場の名の通り、アイドル達が寝泊りする部屋。スタッフルームと同じくまだ改装がされていないため、床に布団を敷いて寝ることとなる。  机や椅子も最低限残されており、ロッカーなども新品になっているため設備そのものは新しい。なお、全ての部屋は内側から施錠が可能である。

/4-1

 2ndシーズンの劇中、ゲストアイドル達が寝泊まりした。

 真上が凛と響子の6-1になっている。

▼校舎3F

/図書室  アイドル達の休憩室となる予定だが、まだ改築が行われていない為ただの図書館。当たり前だが児童書が多く。改築後も撮影用に外観をそこまでいじることはないようだ。

/普通教室5年生、3クラス  撮影用に使う為にそのまま残っている。

/普通教室6年生、3クラス  3Fのアイドル部屋。1ルームに6人まで寝泊りが可能になる予定だが。  現状はただのだだ広い教室跡地なので、雑魚寝であるならば二十人程度は寝ることができる。(だからといってそんな人数が寝ることはないが)

/6-1  今回の物語で、凛と響子が宿泊することになる部屋。  布団一式(10セット)と、ロッカーや冷蔵庫などがある。皆口プロデューサーには好きなように使っていいと言われている。  ただし火器厳禁。料理を行う場合は家庭科室を使うことになる。

/6-2

 作戦会議室。そういうノリが皆口プロデューサーは好きなようだ。

▼校舎屋上

/屋上  その名の通りの屋上。それ以上でもそれ以下でもない。  鍵は凛が預かっているため、自由に出入りが可能。電源も通っているため昼間のみならず、夜間に練習場としても使うことが可能。洗濯物を干すために物干し竿がある。

 劇中では様々なシーンで使われたが、最終回では月海ライブの1曲目がここからスタートし、最後の晴れ舞台を飾った。

/屋上入口  室内側に洗濯機が常備してある。様々なドラマがこの場所では存在した。

▼体育館

/体育館  レッスン場。こちらは主にダンスレッスンに使う。  大規模なユニットや、大立ち回りの必要な練習にも十分耐える。見た目は撮影用の為そのままだが、こちらにも音楽機器など様々なものが搬入されている。 /体育館準備室  機材の倉庫になっているが、跳び箱やマットなどもそのまま残っている。

▼プール

/プール  25メートルの6レーンプール。  現在は水が入っていないが、掃除をすれば普通に使える。

/更衣室・シャワールーム  シャワールーム、346合宿場の事実上お色気スポット。しっかりと改装が済んでいる。汗をかいたまま何日もシャワーを浴びずにレッスンなどという地獄のような環境ではないちなみにシャワーはあるが、湯船はない。

▼グラウンド

 普通にグラウンド。バスケコートがある。基本的に外観をいじる予定はないようだ。「世界は夜を超えていく」のラストで町おこしライブを開催する舞台となった。

/花壇

 校舎裏に存在した花壇。  第十六話で、月海の子供たちが凛と響子に紹介した。ここに植えられていたハイビスカスが、のちの二人のユニット名となる。

 

■穂含月神社(ほふみづきじんじゃ)

 月海合宿場のすぐ裏手に建築されている神社。  鳥居をくぐって本殿まではかなり長い石階段がある。

 七月二十四日に大きなお祭りはあり、夜店なども多く出店されることからかなりの賑わいを見せる。普段は子供遊び場になっているようだ。  南の海沿いには、ついになる睦び月神社(むつびつき)がある。

■食甚祭(しょくじんさい)

▼双子の巫女伝承について

 遥か昔より月海の地には二人の神様がいました。月の神様と太陽の神様です。 二人の神様は、それぞれが豊穣の大地と恵みの海を人々に与えていました。  歌と踊りをこよなく愛する二人の神様は、それぞれが自分達の気に入った女性をご神託として人々に伝えていました。 選ばれた巫女は数十年にわたり、二つの神社で祭られました。 そしてお役目が終わるころまた新しい巫女が選ばれると、そんな長い慣習を続けてきました。  ただある時代に大変な事が起こりました。ご神託で選ばれた少女は一人だけでした。

 昔、巫女が不在であった時代、大地は痩せ細り人々は飢えと戦っていたのです。もしも今回巫女が自分達の神社に来なかったら……。  それを恐れた北と南の住人は、巫女の所有は我こそはと少女の取り合いをはじめました。  そんな時、一人の少女が名乗りをあげます。その少女はご神託を受けた少女の双子の妹でした。彼女は姉のように振る舞い自分を捨てることで、ご神託の少女を二人にしようとしたのです。  こうして双子で仲の良かった少女達は、それぞれの神社に仕えることになりました。  姉は太陽の巫女として海の「睦び月神社」へ。妹は月の巫女として山の「穂含月神社」へ。

 そして月日は流れ。数年後、月の巫女は姉と離れた悲しみから、歌や踊りを神様に納めることができなくなってしまいます。  二人の神様は巫女が双子であることを察してはいたものの、一人の巫女を選んだという建前のため、  二人が同じ場所に揃うことを、表面上許せませんでした。  しかしある時、そんな月の巫女を見かねた神様は、たまたま起こった日食にかこつけて、  太陽の巫女が月の巫女のいる神社まで向かうことを見逃すしてくれたのです。 真夏にたった一日だけ太陽の巫女と再会し、お互いを思いやる気持ちが変わらず心に持ち続けてることを  確かめた月の巫女は、以前までと同じように、神様への奉納を再開できるようになったのでした。

 

■その他

 月見町の施設一覧。

■月海天文台公園(つきみてんもんだいこうえん)

 北月海、唯一の観光スポット。  そこそこに広く、小高い丘から海が一望でき夜は小さな夜景を楽しむことができる。期間限定で一般開放されている天文台があり、田舎ならではの空気の澄んだ空を舞台に天体ショーも見られるようだ。合宿所からは徒歩五分。

■北月海公民館

 公園に隣接する公民館。二つの施設は駐車場を兼用している。  七夕まつりの時の拠点になるが、それ意外は使われることはほぼない。

■デイリーヤマグチ(コンビニ)

 田舎のコンビニ。営業時間は7時~22時。24時間営業ではない。  地域密着型の小さな店舗の為、経営者は夫婦であることが多い。  北月海には三軒が存在している。

▼デイリーヤマグチ(穂含月店)

 北月海小学校周辺の住民が使っているコンビニ。  五十代の経営者奥さんと、四十代のパートおばさんの仲良しコンビが勤めている。経営者である旦那は、裏で畑仕事をしていることが多い。  朝、夕~夜だけは旦那が店番をしている。合宿場から徒歩5分.

■スーパーつきみ

 個人経営の昔ながらのスーパー。食料品と日用雑貨が販売されている。  アミューズメントや飲食コーナーなどはなく、あくまで買い物をするためだけのお店。地域住人の生命線ともなっている。野菜が異様に安い。響子のいきつけのお店。

■北月海商店街

 スーパーつきみに隣接する商店街。昔は賑わっていたようだが、現在は2/3の店舗がシャッターを下ろしたままになっている。

■北月海書店

 商店街の一角にある本屋。立ち読みし放題。

■駄菓子屋

 昔ながらの駄菓子屋。老夫婦が経営している。  ほとんどの商品が100円で買える。安い(当たり前)。小学生のたまり場。

■喫茶月光

 商店街の一角にある老舗の喫茶店。地域住人のたまり場。客層は男性が多い。マスターは六十歳の男性。渋めの外見で、無口でぶっきらぼうだが実はアイドルが好き。店内では70~80年代のアイドルソングが常に流れている。

■月海海水浴場

 南月海町にある海水浴場。交通の便が悪すぎるため利用客はあまり多くない。PV撮影のロケに使われる。

■Gardenia(ガーディニア)

 全国チェーンのファミリーレストラン。早い安い美味い。南月海町に一軒だけ存在する。

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